『粉体塗装』とはその名の通り、粉末状の粒子を塗料として用いる塗装方法です。塗料は成分中に有機溶剤を含まず、塗膜形成成分のみにて配合されているため、環境汚染の要因であるVOC(揮発性有機化合物)の放出がなく、あらゆる生態系と環境にやさしい塗料となります。その塗料を静電気の力で付着させ、オーブンで焼付けて硬化させる方法により、強度、耐久性に優れた製品が出来上がります。
粉体塗料は無溶剤なので、環境に優しい材料です。
塗料が粉状なので、回収性がよく再利用出来るので、無駄が少ない。
粉体塗料塗膜が厚く、焼付処理されるので、溶剤系塗料と比べると耐久性に優れている。
粉体静電塗装は塗料の噴出量が溶剤塗料に比べ、はるかに多い為、作業効率の向上が可能です。
まず専用装置を用いアースされた塗装物に静電気により付着させます。そしてオーブンに入れ、150~200℃で加熱。加熱された粉体粒子は徐々に溶解され平滑化された後に硬化し、塗膜を形成します。こうして形成された塗膜は強度、耐チッピング性及び防錆に優れ、製品の寿命が格段に向上します。またコイルスプリングや板バネなどにも採用されている様に弾性も合わせ持っており、塗膜が割れにくいという特徴があります。